【声明】山西省 日本軍性暴力被害者遺族の中国の裁判所への日本政府提訴を支持する
山西省における日本軍性暴力の実態を明らかにし、大娘たちと共に歩む会
（略称：山西省・明らかにする会）
私たちは去る4月１５日及び１７日、山西省における日本軍性暴力被害者１８人の遺族たちが共に立ち上がり、山西省高級人民法院において、日本政府の公開謝罪と反省、賠償を求めて提訴したという事実を知りました。
私たち山西省・明らかにする会は、1998年から2005年まで、この18人の被害者の内の10人の被害当事者あるいは遺族を原告とする日本の裁判所での「山西省・性暴力被害者損害賠償請求訴訟」を支え、共に闘い、今も活動している団体です。
日本での裁判は、裁判所が「被害事実」を全面的に認定したにもかかわらず敗訴し、原告たちを落胆させ、怒りを新たにさせました。原告の被害者たちが遺した、「裁判にたとえ負けても子々孫々までこの闘いを続ける」、「あなた方は決して諦めてはいけない」という言葉を、私たちは決して忘れたことはありません。
今回、遺族が提訴した１８人の被害者たちの性暴力被害は、日本政府の始めた中国侵略戦争が引き起こした重大な犯罪であり、その実態は占領地・戦場の村々の住民に対する日本軍部隊の戦闘行為の残虐性を最も明確に示すものです。
当事者が無念の思いで既にみな故人となられたいま、遺族の方々が結束して母・祖母たちの闘いを継承し、母・祖母たちに寄り添って生き抜いてきた現地で、正義を取り戻し、名誉を回復するために敢然と立ちあがったことを、私たちは感動をもって受け止めました。
一人ひとりの被害者たちへの性暴力犯罪を認め、謝罪し、その甚大な人生被害を償おうとしない日本政府の態度を、私たちはいまだ変えることができずにいますが、この新たな闘いに力を得て、私たちも諦めることなく、立ちはだかる壁を打ち崩す努力を続けます。
今回の１８人の被害者の遺族による提訴を心から支持することを表明します。
2024年4月23日
連絡先：石田米子
Email：shanxi.daniang@gmail.com
